なぜ日本は「EV戦争」に乗り遅れた? 中国「充電5分」「交換3分」という現実! BYDとNIOが仕掛ける次世代戦略、日本の課題とは

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EV失速の裏で脚光を浴びる「電池交換式」。中国NIOは3分交換・3000拠点を実現し、CATLと世界最大規模の網を構築中。一方、日本は実証段階にとどまり、普及は商用車が中心。30秒交換の小型モビリティなども登場する中、EVインフラ戦略の優劣が国際競争力を左右し始めている。

CATL連携による覇権戦略

バッテリー交換ステーション(画像:CATL)
バッテリー交換ステーション(画像:CATL)

 NIOは2021年ごろから段階的に充電ステーションを拡充してきた。現在では中国国内に3000か所以上を展開しており、2025年ごろには5000か所の設置を予定している。欧州各国への進出も進んでおり、サービスは中国国内にとどまらず、世界規模へと拡大しつつある。

 2025年3月には、NIOと中国最大手の車載バッテリーメーカー、寧徳時代新能源科技(CATL)が戦略協定を締結すると発表した。この協定により、バッテリー交換式EVの普及がさらに加速する可能性が高い。CATLは中国を拠点とするEV用バッテリーメーカーであり、

・米テスラ
・独フォルクスワーゲン
・トヨタ
・ホンダ、
・日産

などにもバッテリーを供給している。その供給規模は、すでに世界最大級となっている。

 今回の協定によって、両社はバッテリー交換事業における研究開発からサービスネットワークの構築、電池資産の管理に至るまで、幅広い分野で協力する。これにより、中国のみならず世界最大規模のバッテリー交換サービスが構築される可能性がある。サービスが軌道に乗れば、NIOのEVは充電待ちのストレスなく長距離移動が可能になるだろう。

 また中国では、従来型の充電式EVに対しても急速充電技術の進歩が著しい。中国最大のEVメーカーである比亜迪(BYD)は、高速充電を可能にする独自の充電システムを開発した。このシステムは「1秒あたり2kmの航続距離」を目標としており、わずか5分でフル充電が可能とされる。これはバッテリー交換式に匹敵するレベルに達している。

 かつては充電時間がEV普及の足かせとなっていたが、今や世界は次のフェーズへと進みつつある。

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