事故の真実を記録する「EDR」! 26年義務化で自動車業界はどう変わる? 池袋暴走事故で証明された有効性と倫理的懸念
交通事故の原因究明や再発防止に重要な役割を果たすEDR(イベントデータレコーダー)。2024年からは大型車にも義務化が進み、詳細な走行データが事故調査を加速させる。だが、その普及率は依然として低く、今後の課題も多い。
EDRで事故の原因が判明

2019年4月、東京都池袋で発生した乗用車による暴走死傷事故で、EDRが解析に利用された。この事故の被告は、自身が運転していたトヨタ・プリウスに異常があったため事故が起きたと主張していた。
しかし、事故車両の製造元であるトヨタ自動車は「異常や問題はなかった」と発表。裁判ではこの主張が採用され、被告は実刑判決を受けた。
では、なぜトヨタはこのような発表を行ったのだろうか。実は、事故を起こしたプリウスにはEDRが搭載されていた。このため、トヨタはEDRの解析結果をもとに「異常や問題はなかった」と発表することができた。
このように、EDRが搭載された車両は、事故が発生した際に「自動車の欠陥によるものか、ドライバーの操作ミスか」を特定するために非常に役立っている。