事故の真実を記録する「EDR」! 26年義務化で自動車業界はどう変わる? 池袋暴走事故で証明された有効性と倫理的懸念
交通事故の原因究明や再発防止に重要な役割を果たすEDR(イベントデータレコーダー)。2024年からは大型車にも義務化が進み、詳細な走行データが事故調査を加速させる。だが、その普及率は依然として低く、今後の課題も多い。
ドラレコでは確認できないデータも記録

警察庁交通局が2025年2月に発表した「令和6年における交通事故発生状況について」によると、2024年中の死亡者数は2663人、重傷者数は2万7285人、負傷者数は34万4395人となった。事故の検証や損害保険の賠償査定を円滑に進めるためには、事故発生時の状況を正確に残すことが重要である。
そのためのツールとして、ドライブレコーダーがある。ドライブレコーダーは事故時の映像や音声を録画・録音し、加害者・被害者の記憶に頼らずに状況を確認できる。しかし、
・正確な速度
・衝突時の衝撃程度
など、詳細な情報を記録することは難しい。
一方、EDRは、映像や音声を記録できないが、事故発生時の速度やアクセル・ブレーキの操作状況、シートベルトの着用状況など、詳細な走行データを記録する。このため、事故調査において重要な情報を確認でき、事故処理の迅速化が可能となる。
このように、事故時の車両の状況を正確に把握できる点が、EDRの義務化に繋がっているといえる。