漫画『ワンピース』は嘘だった!? 知られざる「海賊」の歴史と蛮行! 2024年襲撃116件…現代も続く脅威、船舶対策の最前線とは

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自由の象徴ともされる“海賊”は、今なお世界の物流を脅かす現実の存在だ。2024年には海賊被害が116件発生。古代から現代まで変貌を遂げつつも続く脅威と、国際社会の対策を経済の視点で追う。

ロマンと現実のギャップ

タンカーの横を航行する護衛船(画像:国土交通省)
タンカーの横を航行する護衛船(画像:国土交通省)

 海賊と聞けば、多くの人は中世カリブ海を舞台にした冒険映画のような、自由に生きる者たちを思い浮かべるだろう。だが、海賊は歴史のなかで常に存在してきた。そして現代でも形を変えて脅威となっている。

 海賊は過去の存在ではない。今もなお、その影響は続いている。

 映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』や漫画『ワンピース』のような、ロマンに満ちた自由な海賊像を思い描く人も多いかもしれない。だが実際の海賊は、人類の敵といえる存在だった。

 彼らの略奪は、いつの時代も世界の経済や物流に深刻な悪影響を及ぼしてきた。現在もその脅威は完全には消えていない。

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