「CO2運搬船」実用化へ秒読み? 空に返すな、地中に埋めろ! 温暖化対策の切り札となるか? 海運業界、新たな収益源を掴めるか
CO2輸送ビジネス、始動。 地球温暖化対策の切り札となるか。2023年竣工の「えくすくぅる」実証実験が進行。課題はコストとインフラ整備だが、年間43~130億トンとも予測されるCO2輸送需要を開拓し、海運業界に新たな収益源をもたらす可能性も。 2028年以降、国際間の大規模輸送実現へ、関係業界が動く。
液化CO2輸送で新技術革新

地球温暖化対策として、CO2(二酸化炭素)の回収・貯留(CCS)や有効利用(CCUS)が注目されている。
特に、大量のCO2を排出する産業から回収したCO2を、安全に輸送し、貯留または再利用する手段として「CO2運搬船」の開発が進んでいる。
CO2運搬船は、液化CO2を輸送するための専用船で、既存のLPG(液化石油ガス)運搬船やLNG(液化天然ガス)運搬船の技術を応用して開発されている。