中国EV、低価格戦略の終焉? シャオミ赤字「1台90万円」という現実! 補助金縮小…持続可能な成長は可能なのか?

キーワード :
, , ,
中国EVメーカーは低価格戦略で急成長を遂げたが、その背後には政府の補助金や低コスト構造がある。この戦略が続く限り、短期的には市場シェア拡大が見込まれるが、持続可能な成長には政府、企業、消費者の協力が不可欠だ。赤字を抱える企業も多く、過度な価格競争が業界に悪影響を与えかねない。

労働環境の課題と欧州市場の反応

2025年3月25日発表。主要メーカーの電気自動車(BEV/PHV/FCV)販売台数推移(画像:マークラインズ)
2025年3月25日発表。主要メーカーの電気自動車(BEV/PHV/FCV)販売台数推移(画像:マークラインズ)

 中国のEV産業には、環境負荷や労務問題なども存在している。EV用電池の主要原料である黒鉛の90%以上は中国国内で調達されているが、その採掘や精錬過程では大量の有害物質が排出されていると指摘されている。環境基準が厳格な他国と異なり、中国では環境投資を抑えることで低コスト生産を実現している。

 また、一部の中国EVメーカーでは、三交代制による過酷な労働環境が常態化している。国際的な労働基準を考慮すれば、中国の労務管理は遅れており、グローバル市場で企業倫理が問われる場面もあるだろう。

 一方、中国製EVの低価格攻勢により、欧州市場で競争が激化している。欧州の自動車メーカーは価格競争で劣位に立ち、戦略の見直しを迫られている。また、欧州各国では保護主義政策が強化され、関税引き上げの議論も活発化している。

 これに対し、中国メーカーは欧州や東南アジアでの現地生産を進め、関税や販売規制の影響を回避しようとしている。BYDはハンガリーに工場を建設中で、2027年から操業を開始する予定だ。他の中国EVメーカーも、欧州での生産拠点設立に向けて具体的な準備を進めている。

全てのコメントを見る