渋滞に巻き込まれると「ファストフード」が食べたくなる? なんと年間120万回も増加! 不健康まっしぐら? ロサンゼルス研究が示す「渋滞の罠」とは

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渋滞が引き起こす健康リスク、特にファストフードの選択を増加させる要因となることが明らかに。ロサンゼルスでの研究に基づき、1%の渋滞増加で120万回もの訪問増加が報告された。ドライバーの不規則な食生活や健康問題が深刻化する中、渋滞緩和とインフラ改革が求められている。

ラッシュ時の渋滞が食生活に影響

ファストフード(画像:Pexels)
ファストフード(画像:Pexels)

 研究チームは、ロサンゼルスの

・2年以上にわたる毎日の幹線道路の交通パターン
・同期間に携帯電話ユーザーがファストフード店に立ち寄った位置情報データ

を基に、予期せぬ交通渋滞とファストフード店への訪問との因果関係を示す計算モデルを作成した。このモデルは、24時間サイクルや1日を1時間ごとに区切ったさまざまな時間スケールで検証された。1日単位の分析では、1マイル(約1.6km)あたりわずか30秒の交通渋滞でファストフード店への訪問が1%増加したことがわかった。

 1マイルあたり30秒の遅延がどの程度かはわかりにくいが、研究チームは「午前10時の交通量と午後5時の交通量の違いのようなもの」と説明している。

 さらに、1日を1時間ごとに区切って分析した結果、夕方のラッシュアワー時に交通渋滞が発生すると、ファストフード店への訪問回数が顕著に増加し、同時に食料品スーパーへの訪問はわずかに減少したことが判明した。

「ちょうど夕食の時間である午後5時から7時の間に交通量が多いと、ファストフード店への来店者が増えます。ドライバーは家に帰って何か料理をするためにスーパーに立ち寄るか、それともファストフードを買うかを決めなければなりません」

と、イリノイ大学のベッカ・テイラー氏は論文で解説している。

 渋滞に巻き込まれると、時間的な余裕がなくなり、帰宅後の料理を諦めてファストフードをテイクアウトする選択肢が増えることは理解できる。しかし、それが常態化すれば健康問題を招く可能性がある。

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