テスラ、日本で「高級EV」撤退! しかも株価は半減、マスク氏の政治色が裏目に? 廉価EVとロボタクシーに活路、モデルQで再起なるか?
テスラは日本市場からプレミアムEVの販売を終了し、廉価EVへの移行を発表した。世界的には販売不振と株価低迷が続くなか、2025年から2026年にかけて投入される新モデルやロボタクシーが、テスラの巻き返しを左右する可能性が高い。
モデルX・S生産終了の衝撃

テスラジャパンは2025年3月6日、モデルSとモデルXの日本向け生産を3月31日をもって終了することを発表した。中価格帯のモデルYやモデル3の国内販売は継続されるが、これにより高価格帯のプレミアム電気自動車(EV)がラインナップから外れることになり、業界内外で注目を集めている。
テスラの厳しい状況は日本だけにとどまらない。イーロン・マスク氏がトランプ政権との関わりを深めたことをきっかけに、米国内ではテスラの販売店でデモが発生し、欧州や中国でも販売の伸びが鈍化している。
株価も低迷しており、2024年12月に479.86ドルを記録した史上最高値から、3月10日時点では222.15ドルにまで下落した。この3か月で株価は半値以下に急落し、マスク氏のテスラ株保有資産は1200億ドル(約18兆円)以上減少したと言われている。
本稿では、テスラのプレミアムEV販売終了に対する消費者の反応を分析し、さらに世界的な販売不振を受けて転換期を迎えているテスラが、今後どのように巻き返しを図るのかについて考察する。