テスラ、日本で「高級EV」撤退! しかも株価は半減、マスク氏の政治色が裏目に? 廉価EVとロボタクシーに活路、モデルQで再起なるか?
テスラは日本市場からプレミアムEVの販売を終了し、廉価EVへの移行を発表した。世界的には販売不振と株価低迷が続くなか、2025年から2026年にかけて投入される新モデルやロボタクシーが、テスラの巻き返しを左右する可能性が高い。
低価格EVへの転換がカギ

テスラがプレミアムEV市場から撤退し、低価格帯へ移行することは、日本だけでなく世界的なトレンドとなる可能性がある。テスラは「モデルQ」と呼ばれる廉価EVの投入を予定しており、これによって日本市場での再成長を目指すとみられている。
また、2026年末には無人タクシー用のEV「ロボタクシー」の生産も予定されており、これにハンドルやペダルを追加して廉価EVを仕立てるといううわさもある。しかし、価格競争は激化しており、比亜迪(BYD)が2万ドル以下のEVを投入し、フォルクスワーゲン(VW)やフィアット、ルノーなどの欧州メーカーも廉価EVの開発を進めているため、テスラが十分なコスト競争力を維持できるかどうかが、成功のカギを握る。
さらに、テスラが進めるロボタクシー事業には法規制の壁が立ちはだかる可能性がある。完全自動運転技術の認可には時間がかかり、短期間での収益化は難しいため、テスラがこれらの課題をどのように克服するかが今後の焦点となるだろう。