テスラ、日本で「高級EV」撤退! しかも株価は半減、マスク氏の政治色が裏目に? 廉価EVとロボタクシーに活路、モデルQで再起なるか?

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テスラは日本市場からプレミアムEVの販売を終了し、廉価EVへの移行を発表した。世界的には販売不振と株価低迷が続くなか、2025年から2026年にかけて投入される新モデルやロボタクシーが、テスラの巻き返しを左右する可能性が高い。

生産終了に対する消費者の反応

ロボタクシー(画像:テスラ)
ロボタクシー(画像:テスラ)

 モデルSとモデルXは、発売から約10年が経過したが、目立ったモデルチェンジがなく、高価格帯が販売の障壁となり、販売台数は伸び悩んでいた。日本市場からの撤退の理由はそれだけではない。

 日本ではEVの普及が進んでいるものの、充電インフラの整備が遅れており、特に高価格帯のプレミアムEVユーザーにとっては充電環境の不便さが課題となっている。また、政府のEV補助金制度が国産メーカーや低価格モデルに偏重しており、プレミアムEVにとって不利な環境が続いていたことも影響していると考えられる。

 テスラジャパンが発表した撤退に対し、SNSやニュースサイトではさまざまな反応が寄せられた。

「価格が高すぎて手が出せなかった」
「スーパーチャージャーのインフラが整わない中で、プレミアムEVは不便」
「モデルチェンジが少なく、需要に応えられていない」

といった批判が目立つ一方で、

「デザインやパフォーマンスには満足していた」
「撤退は寂しいが、廉価モデルに期待したい」

といった意見もあった。また、

「テスラはソフトウェアアップデートで常に進化する点が魅力」
「日本のプレミアムEV市場は小さいため、テスラのブランド価値は依然として高い」

との声もあり、テスラが今後発売予定の廉価EVに注目が集まっている。プレミアムEVから撤退し、低価格帯へ移行するのはむしろ自然な動きだと捉える向きも多い。

 EV市場では、一般的にブランド価値を確立するために初期段階で高価格帯モデルを投入し、初期投資を回収した後に手頃な価格帯へ移行する傾向がある。ソニーホンダが開発中のアフィーラも、最初に高価格帯モデルを投入する計画であり、この流れはテスラにも当てはまる。

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