「1日も早く開通を」 北陸新幹線“大阪延伸”を半世紀以上待ち続けた小浜市! 若狭を覆う焦燥感、「原発なしでは発展なかった」と地元民ホンネ

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北陸新幹線小浜・京都ルートの着工時期が未定の中、経由地となる福井県小浜市や若狭地方の人口減少は止まらない。全線開通まで最長26年とされるなか、この地域の維持が可能かが問われている。

地域維持は時間との戦い

シャッターを閉じた店舗が目立つ小浜駅通り商店街(画像:高田泰)
シャッターを閉じた店舗が目立つ小浜駅通り商店街(画像:高田泰)

 杉本知事は2024年末の与党整備委員会ヒアリングで若狭地方の原発が関西経済を支えてきたことを強調し、小浜・京都ルートの早期着工を求めた。福井県新幹線建設推進課は

「原子力基本法には原発立地地域の振興が規定されている。知事は国が責任を持って地域振興を果たしてほしいと要請したわけで、その手段が北陸新幹線の早期延伸だ」

と説明する。

 しかし、京都府内の反対運動が収束する兆しは見えない。膠着状態が長引くほど沿線の人口減少が進む。若狭町総合政策課は

「将来の人口減少や高齢化は大きな不安。新幹線を地域振興に活用できるよう整備を急いでほしい」

と述べた。新幹線を利用した地域の活性化は、時間との戦いの側面も見える。

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