「1日も早く開通を」 北陸新幹線“大阪延伸”を半世紀以上待ち続けた小浜市! 若狭を覆う焦燥感、「原発なしでは発展なかった」と地元民ホンネ

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北陸新幹線小浜・京都ルートの着工時期が未定の中、経由地となる福井県小浜市や若狭地方の人口減少は止まらない。全線開通まで最長26年とされるなか、この地域の維持が可能かが問われている。

京都府反対のなかで進む小浜ルート

小京都の雰囲気を漂わせる小浜市の重要伝統的建造物群保存地区(画像:高田泰)
小京都の雰囲気を漂わせる小浜市の重要伝統的建造物群保存地区(画像:高田泰)

 小浜・京都ルートは福井県敦賀市のJR敦賀駅から小浜市へ進み、その後南下して京都市へ向かう計画。小浜市ではJR小浜駅から一駅東のJR東小浜駅と舞鶴若狭自動車道小浜インターチェンジの中間付近に新駅が設けられる計画だ。

 しかし、京都府内を地下トンネルで通過することが地下水に影響するなどとして府民の反対が高まり、着工のめどが立っていない。

 小浜市の人口は減少が著しく、3万人を割る約2万8000人に落ち込んでいる。小浜商工会議所は

「人口減少と高齢化で地域の衰退が著しい。この苦境を打開するには新幹線しかない」

と訴える。

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