「のぞみ」現行ダイヤで、静岡・浜松停車の「ひかり」に置き換えられる? リニア名古屋開業前でも可能か?
静岡停車の効果

肝心なのは静岡駅停車が実現した場合の所要時間だが、既に早朝・深夜帯には新横浜~静岡間や静岡~名古屋間をノンストップで走る速いひかりがある。これらの列車の時刻を参考にすると、新横浜~静岡間は36分、静岡~名古屋間は45分と予想できる。これに停車時間1分を加えても、現状の新横浜~名古屋間1時間22分に収まる計算になる。
このとおりになれば、東京~静岡間は日中でも54分(5分短縮)になる。また、新横浜~名古屋間で追加停車できるのは静岡駅のみだが、名古屋~新大阪間では、のぞみに抜かれてもよければ米原駅に追加停車できる。実現すれば、東京~米原間は2時間を切り、1時間59分になる。特急「しらさぎ」の接続時間を調整すれば、東京~敦賀間も15分短縮され、2時間39分になる。米原に停車しても、東京~新大阪間は2時間36分で走り切れる。また、静岡~新大阪間は1時間41分となり、9分もの短縮が実現する。
しかも、この列車は上下線とも最繁忙期にしか運転されない臨時運転枠で、今からでもひかりに変更しても影響が少ないダイヤである点も魅力だ。
のぞみの静岡駅停車ひかりへの変更について、交通評論家の佐藤信之氏は
「少なくとも今の「のぞみ」のまま臨時で停めるのは簡単だ。なぜしないのか。JR東海が地元にいい顔ができるチャンスなのに」
と筆者にコメントした。
さて、実現できそうとなると、次に気になるのは静岡駅の発車時刻だ。現在のダイヤを基にすると、毎時1本のひかりの発車時刻の約30分前、または後がベストタイミングになりそうだ。
●静岡駅~東京方面想定時刻
・09分:ひかり(先行ひかりの28分後・のぞみから変更)
・25分:こだま(新大阪始発)
・41分:ひかり(後続ひかりの32分後)
・57分:こだま(名古屋始発)
●静岡駅~新大阪方面想定時刻
・07分:ひかり(後続ひかりの30分後)
・21分:こだま(新大阪行き)
・37分:ひかり(先行ひかりの30分後・のぞみから変更)
・52分:こだま(名古屋行き)
そして、静岡駅を利用しない静岡県民にも朗報だ。こだましか停まらない新富士駅・掛川駅の人にも時短効果がある。まず、掛川~東京間は日中最速1時間32分が1時間25分へと7分短縮する。
冒頭で触れた国交省の試算では、静岡駅の1日停車本数は片道53本が80本になるとしていたが、仮に東京駅7~20時台の毎時42分発のぞみを静岡停車のひかりに変更し、定期列車化した場合、静岡駅の停車本数は1日片道77本となり、1.45倍に増える。つまり、現ダイヤでも静岡駅についてはほぼ国交省の試算どおりにできるということだ。