「のぞみ」現行ダイヤで、静岡・浜松停車の「ひかり」に置き換えられる? リニア名古屋開業前でも可能か?

キーワード :
, ,
リニア中央新幹線の名古屋開業を控え、静岡・浜松の東海道新幹線停車本数増加が議論に。現行ダイヤで十分対応可能との分析が示唆され、所要時間に与える影響は最小限であることがわかった。

静岡停車タイプのひかりにできるのぞみ

こだま通過待ちスケジュールイメージ(画像:北村幸太郎)
こだま通過待ちスケジュールイメージ(画像:北村幸太郎)

 まず、静岡停車が可能な列車について説明する。それは東京駅毎時42分発と、新大阪駅毎時33分発ののぞみである。これらの列車は、新横浜~名古屋間を下り1時間22分、上り1時間23分で運行しており、小田原駅または豊橋駅停車のひかりと比較して、下りでは1分しか所要時間の差がない。上りにおいては、時間差はほぼない。また、静岡駅を通過する際、こだまやひかりとのダイヤが重なっていないため、ホームのある線路が空いている。さらに、この列車は、静岡駅停車のひかりとの間隔も約30分とタイミングがよい。まるで何かあればいつでも静岡駅に停車できるようなダイヤになっている。

 東京駅偶数時発のダイヤを例に説明する。東京駅毎時42分発の下りのぞみは、先行する39分発ののぞみと束になって三島駅でこだまを追い抜く。通常、こだまが通過待ちをする際は、停車から1~1.5分後に1本目ののぞみやひかりが追い抜き、その後2~3分間隔を開けて2本目が追い抜く。そして、2本目が追い抜いた1~1.5分後に発車するようになっている。下りのこだまは三島駅25分発であるため、東京42分発ののぞみは毎時23分30秒頃に三島駅を通過する。

 その後、豊橋駅まで時速245km前後でゆっくりと走り、今度は後続の東京48分発のぞみと束になって毎時03分30秒頃に豊橋駅でこだまを追い抜く。反対に、新大阪駅毎時33分発の上りのぞみは、三島駅で追い抜くこだまに追いつかないよう、静岡県内では時速240km程度で走っている区間が多い。どちらの列車も余裕を持ったダイヤで運行されており、その余裕を静岡駅停車に充てることができる可能性がある。

 三島~豊橋間162.9km(実距離)を40分で走行した場合、もし1駅余計に停まっても同じ所要時間を維持できる速度はどれくらいだろうか。新幹線は1駅停車ごとに、減速と停車に1分30秒、乗降に1分、発車から元の速度に戻るまでに1分30秒を要し、合計で4分のロスが発生するのが一般的である。したがって、40分から4分を引いた36分で計算すればよい。

「162.9km ÷ 2160秒(36分) = 秒速75.4m」

となり、時速271kmで巡航すればよいことがわかる。途中の速度制限を考慮しても、最高時速285kmで走行できることから、静岡駅に停車しても十分に余裕があるといえる。

全てのコメントを見る