「のぞみ」現行ダイヤで、静岡・浜松停車の「ひかり」に置き換えられる? リニア名古屋開業前でも可能か?

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リニア中央新幹線の名古屋開業を控え、静岡・浜松の東海道新幹線停車本数増加が議論に。現行ダイヤで十分対応可能との分析が示唆され、所要時間に与える影響は最小限であることがわかった。

静岡停車の実現に向けた可能性

のぞみをひかりに変更できる仕組み(画像:北村幸太郎)
のぞみをひかりに変更できる仕組み(画像:北村幸太郎)

 のぞみは、列車ごとにこだまやひかりを追い越す駅が異なるため、同じ区間でも列車によって運転速度が異なる。最高時速285kmで走れる区間は多いが、静岡県内では230~240kmしか出さない列車もある。

 また、のぞみは基本的に3分間隔で2本連続して運転されている(例えば、東京駅09分発の次が12分、21分発の次が24分発など)。だが、通過待ち時間を少しでも減らすため、こだまを追い抜く際には最短で2分間隔になることもあり、緻密な速度調整が行われている。

 その結果、新横浜~名古屋間では、小田原や豊橋にしか停まらないひかりとほぼ同じ速さののぞみが毎時3本程度存在する。例えば、のぞみは連続して複数本走る場合があり、1本目と2本目を束ねて三島駅でこだまを追い抜いた後、豊橋駅で2本目と3本目ののぞみを束ねてこだまを追い抜くなど、通過待ちを極力2本まで抑える工夫がなされている。このような「2本目ののぞみ」なら、現在のダイヤパターンを崩さずに、新横浜~名古屋間ののぞみひかりの発着時刻を変えずに静岡や浜松駅停車が実現できる可能性が見えてくる。

 ただし、同じ列車で静岡と浜松の両方に停車することはできない。そのため、静岡停車タイプと浜松停車タイプの2パターンに分ければ実現可能である。また、東海道新幹線は基本的に1時間ごとのパターンダイヤだが、東京駅・新大阪駅を偶数時に出るひかりと奇数時に出るひかりでは、小田原に停まるか豊橋に停まるかの違いがある。

 この違いにより、一部区間でこだまの時刻や追い抜きパターンが異なる。そのため、三島~静岡間で追い抜きパターンを少し変更する必要があり、原則1駅2本連続までの通過待ちとなっているところ、こだまの4本に1本は1駅だけ3本連続で通過待ちが発生する可能性がある。しかし、別の駅で2本連続の通過待ちが1本に減るため、全体での通過待ち本数と東京~名古屋間の所要時間は変わらない。

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