「若葉マーク」の限界? 茨城・神栖で軽自動車7人乗車、1人死亡――制度見直しの必要性とは
茨城県神栖市で発生した18歳運転者による軽乗用車の横転事故。定員超過によるリスク増大と未熟な運転技術が引き金となり、悲劇を招いた。この問題に対し、免許取得後の同乗制限など新たな規制導入が急務だ。運転技術が未熟な若年層ドライバーのリスクを減少させるため、海外の事例を参考にした安全対策が必要だ。
定員オーバーという重大違反

今回の事故は、そもそも4人乗りの軽乗用車に7人が乗るという違反が起点になっている。車両の定員を超過することは、単なるルール違反にとどまらず、制動距離の延長や重心の変化による横転リスクの増大など、安全性に直結する問題だ。
特に軽自動車は、その構造上、重量超過や急な荷重移動に対する耐性が低い。メーカーが設計時に想定している負荷を超えれば、ブレーキの効きが悪くなるだけでなく、ちょっとしたカーブや右左折時に車体が不安定になり、今回のような横転事故につながる可能性が高まる。
「友人を乗せて楽しくドライブしたい」
という若者の心理は理解できる。しかし、定員オーバーの影響を正しく理解せず、リスクを過小評価したまま運転することが、取り返しのつかない結果を生むことを、今回の事故は痛烈に示している。