日産・ホンダの統合はなぜ破綻したのか? ゴーン氏が的中させた「買収劇」の結末! 「日産・鴻海・シャープ連合」誕生の可能性はあるのか?
日産とホンダの経営統合協議が、開始からわずか2か月足らずで決裂の方向に向かっている。ホンダによる子会社化の提案を日産が拒否し、交渉は事実上の終焉を迎えた。元日産会長カルロス・ゴーン氏は以前からこの展開を予測しており、その見立ては的中した。統合破談により、日産は台湾・鴻海との提携交渉を再開する可能性も浮上。EV市場の競争激化のなかで、今後の戦略が問われる局面となっている。
「日産・鴻海・シャープ連合」誕生の可能性

鴻海の最高戦略責任者である関潤氏が、ルノーとの交渉に関与していたとの報道もある。日産出身の関氏にとって、日産社長の座を争った内田社長に代わる新たなトップとの交渉となれば、よりスムーズに進められる可能性が高い。
仮に日産と鴻海の提携が実現すれば、「ホンダ・ソニー連合」による新型EV・アフィーラに対抗する
「日産・鴻海・シャープ連合」
が誕生する可能性もある。鴻海の持つ電子機器製造の強みと、株式34%を保有するシャープの液晶ディスプレイ技術を活用できれば、競争力のあるEVを開発できるかもしれない。今後の展開が注目される。