サービスエリアの「飲食店」は今後消滅する? 長距離ドライバー激減で生き残る道はあるのか? 変わる高速道路の風景を考える
自動運転トラックの普及が、高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)の姿を一変させるかもしれない。長距離ドライバーの減少により、SA・PAの飲食店は収益基盤を失い、深夜営業の撤退が進む可能性がある。一方で、新たな物流拠点化や観光地化といった変革の道も開ける。
自動運転トラックの普及がもたらす変化

では、自動運転トラックが当たり前になったとき、これらの需要構造はどう変化するのか。まず考えられるのは、長距離トラックドライバーの大幅な減少である。完全自動運転が実現すれば、ドライバーが不要になるため、彼らをターゲットとした飲食店の需要は大きく縮小する。
仮に「レベル4」(特定エリア内で完全自動運転が可能)の技術が実装されれば、幹線道路のトラック輸送は無人化される可能性が高い。現在、SA・PAの多くが提供する
・ボリュームのある定食
・ガッツリ系の丼もの
・24時間営業の食堂
は、そもそも人間のドライバーがいてこそ成り立つものだ。無人トラックが行き交う高速道路では、こうした食事ニーズは激減し、飲食業の撤退が加速するだろう。
さらに、物流の運用方法自体も変わる。人間のドライバーがいないことで、休憩の必要がなくなり、トラックはSA・PAに立ち寄る必然性を失う。バッテリー充電やメンテナンスのための停車はあるかもしれないが、それらは専用の補給ステーションで行われる可能性が高い。
これにより、飲食店のみならず、ドライバー向けのコンビニや自販機などもその存在意義を問われることになる。