クルマ用「灰皿」なぜ売れている? 喫煙者減少でも「年平均13.6%」成長のワケ 規制強化・進化した機能が生む新たなニーズとは

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喫煙率は減少傾向にあるが、運送業などのドライバーの半数が習慣的に喫煙している現実がある。喫煙場所の制限が強化される中、車内での喫煙を選ぶ人々が増えており、車内用灰皿の需要は依然として存在している。最新の灰皿は機能性とスタイリッシュさを兼ね備え、今後も市場の成長が期待される。

車両用灰皿がもたらす影響

夜間の喫煙に便利なブルーLED照明付き車内用灰皿「ハイクラスアッシュ」(画像:槌屋ヤック)
夜間の喫煙に便利なブルーLED照明付き車内用灰皿「ハイクラスアッシュ」(画像:槌屋ヤック)

 最近、車内用灰皿にはさまざまな機能を備えた製品が登場している。

 例えば、ニオイ漏れを防ぐ密閉タイプの灰皿や、暗い場所でも吸殻を簡単に確認できるLEDライト付きの灰皿は、車内での喫煙環境を整え、車内を清潔に保つ役立つアイテムとなっている。

 また、紙巻タバコ派向けには、吸殻を入れるだけで自動的に消火される灰皿が登場しており、加熱式タバコ派向けには充電機能を備えた灰皿があり、バッテリー切れの心配を軽減できる。ユーザーのニーズに合わせた多機能でスタイリッシュな灰皿が今後も増えることで、車内用灰皿の需要はさらに高まる可能性がある。

 さらに、車内に灰皿があることで、ドライブ中のポイ捨て問題も解消されるかもしれない。

 国全体で禁煙が進むなか、車内用灰皿は標準装備としては過去のものとなった。しかし、喫煙場所の制限が強まるなかで、車内で喫煙を選択する人々が増える可能性があり、車内用灰皿の需要が完全になくなったわけではない。

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