輸入車トップ3! フォルクスワーゲン「ゴルフ」はメキシコ生産になっても人気維持できるのか? 日本人が愛する「メイド・イン・ジャーマニー」魂の行方どうなる

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VWが50年の歴史を誇るゴルフの生産をドイツからメキシコに移管する決定は、戦略的再編の一環。これにより、ブランドイメージへの懸念がある一方、コスト削減や価格競争力の向上が期待されている。EVシフトが進む中、消費者は生産国ではなく、品質や性能を重視する購買判断を下すことが求められている。

ゴルフ生産国変更の背景

VW「The new Golf」(画像:VWジャパン)
VW「The new Golf」(画像:VWジャパン)

 2024年9月から始まったフォルクスワーゲン(VW)と労使協議会、ドイツ金属労働組合(IGメタル)との労働協約交渉は、約4か月を経て2024年12月20日に最終合意に至った。この合意では、ドイツ国内の生産能力を73万4000台削減し、3万5000人以上の雇用を減らす一方で、2030年までの雇用保障を確保し、年間40億ユーロ(約6500億円)以上のコスト削減を見込んでいる。

 この大規模なリストラ計画の一環として、ドイツ本社工場(ヴォルフスブルク)では生産モデルがコンパクトEV「ID.3」や「CUPRA Born」に変更されることになり、VWの代表モデルである

「ゴルフ」

の生産はメキシコのプエブラ工場に移管される見通しだ。

 ドイツからメキシコへゴルフの生産が全面的に移管されるという決定は、世界中のゴルフファンにどのような影響を与えるのか。本稿では、50周年を迎えたゴルフの生産国が変更されるという戦略的な決断がもたらす影響について考察していく。

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