モバイルSuicaの呪縛? 日本で「スマートウォッチ」タッチ決済が広がらない理由 インバウンド爆増時代に考える
日本の公共交通におけるクレジットカードタッチ決済導入が進展中。関西圏ではEVERINGが普及し、交通系ICカードと並ぶ選択肢として注目されるが、技術的課題やセキュリティリスクも懸念材料。タッチ決済の普及は、日本の公共交通の国際基準への進化を促す鍵となるだろう。
スマートウォッチのセキュリティ懸念

タッチ決済乗車の導入と新しいデバイスの普及は、交通系ICカードの支配的な地位に変革をもたらす重要なステップとなる。しかし、これにはいくつかの懸念事項もともなっている。
まず、スマートウォッチはスマートフォンよりも紛失しやすいという特性がある。万が一、スマートウォッチを紛失した場合、どのように対処すべきか、また不正利用を防ぐために必要な対策は何かといった点が重要な課題となる。デバイスの販売者は、このようなリスクを十分に周知し、対策を講じる必要があるだろう。
加えて、クレジットカードのウェアラブル化は、ナンバーレス化を促進し、セキュリティ向上を期待させるが、EVERINGやスマートウォッチのような常に身に着けるデバイスには独自のリスクも存在する。スマートフォンのようにバッグにしまっておくことができるわけではなく、常に露出しているため、盗難や不正使用のリスクが高まる可能性がある。
現時点では、これらの問題に対する検証や実証が十分に行われていないことも事実であり、今後の課題として注視すべきだ。