今年4月から車検が「2か月前」から受けられるようになりますが、実際に何が変わるのでしょうか?

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2025年4月から施行される車検の受検期間延長により、業務に支障をきたすことが多かった車検の予約が改善される。特に配送業などでは、車検の計画が立てやすくなり、売上への影響も軽減。混雑する年度末を避け、整備士の負担軽減と消費者満足度向上が期待される。

年末年始の車検予約難民

車検イメージ(画像:写真AC)
車検イメージ(画像:写真AC)

 車検は有効期限が切れる前に受ける必要があるが、受ける時期については特に決まりはなく、ユーザーの都合でいつでも車検に出すことができる。しかし、有効期限の1か月前より早く車検を受けると、その日から新しい有効期限が始まるため、次回の車検までの期間が短縮されてしまう。そのため、一般的には1か月前から車検満了日までの期間に車検を受けることが推奨されてきた。車検には

・民間車検
・運輸局に持ち込んで車検

の2種類がある。民間車検の場合、指定自動車整備事業の指定を受けた工場で車検を受けられ、工場が営業している時間帯であればいつでも対応可能だ。

 一方、運輸局に持ち込んで車検を受ける場合、土日・祝日は休業となるため、平日に受検しなければならない。そのため、車検満了日の1か月前に旅行や出張などの予定がある場合、車検の予約が難しくなり、特に年末年始の休暇が重なると調整が困難になることが予想される。

 筆者(小島聖夏、フリーライター)は、1月中旬に車検の有効期限が切れる車に乗っており、車検を受けるための調整に苦労した経験がある。運輸局は土日と年末年始(12月29日~1月3日)が休業となり、1か月のうち約1週間は車検を受けられない状況に直面した。

 そのため、2025年4月から施行される有効満了日の2か月前から満了日までの間に変更されることは、多くの人にとってありがたい変更となるだろう。

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