関西本線「名古屋~伊賀上野」の直通列車! 観光と需要掘り起こしで再生なるか? 過去の栄光を取り戻す挑戦に迫る
関西本線の一部区間が存続の危機にあるなか、年明けには名古屋~伊賀上野間を直通する列車が運行される。この実証運行は、危機を脱するために潜在需要を掘り起こし、観光客を呼び込む狙いがある。
需要掘り起こしと観光客誘致が狙い

三重県は2月頃の2日間に実証運行することを想定し、運行日や時間、本数などをJR西日本と調整している。関西本線は1966(昭和41)年から2006(平成18)年まで急行「かすが」が名古屋駅と奈良県奈良市のJR奈良駅を結んでいた。これにちなんで名古屋~伊賀上野間に直通列車を走らせる。三重県交通政策課は
「直通列車を走らせることで沿線の埋もれた需要を掘り起こすとともに、観光客を増やして利用促進を図りたい」
と力を込めた。
伊賀市は忍者の里として知られ、伊賀流忍者博物館や伊賀上野城(いがうえのじょう)など見どころが多い。米国で一時、忍者ブームが起きたこともあり、訪日外国人観光客に忍者に興味を示す人も少なくないという。
伊賀市は忍者を前面に出して観光客誘致に努めており、伊賀鉄道上野市駅には「忍者市駅」の愛称がつけられている。伊賀市交通戦略課は
「直通列車は訪日客が伊賀に目を向けるきっかけになるかもしれない。市としては非常にありがたい」
と期待している。
直通列車に先立ち、亀山~加茂間の12駅で何回でも途中下車できる往復切符の販売が11月から始まった。おとなひとり当たりの運賃は
・京都発:2900円
・大阪発:3400円
・名古屋発:4900円
沿線の飲食店や観光施設で使える1000円分のクーポンがつく。
企画したのは、沿線自治体と関係団体で、伊賀市の鵜宮(うのみや)神社、笠置町の笠置山など地域の観光スポットを紹介し、PRに努めている。