マンネリ化し始めた「観光列車」 似たようなデザイン&サービスで本当にいいのか? 現代人を魅了するための「三つの逆転策」を考える
観光列車は地域活性化や収益改善に貢献しているが、その人気は年々低下している。飽きられないためには、季節ごとに新しい体験を提供したり、ターゲット層に合わせたサービスを展開することが重要だ。鉄道事業者が実践すべき「三つの逆転策」とは何だろうか。
筆者の意見

鉄道事業者は、既存の車両の内装を地域の素材(例えば木材)でデザインし、外観を地域に合わせたカラーリングにする方法をよく採用している。
しかし、筆者(高山麻里、鉄道政策リサーチャー)がさまざまな利用者にヒアリングした結果、鉄道愛好者を含む多くの人が次のように感じていることがわかった。
・多くの観光列車を乗り歩いている
・同じような外装デザインや内装デザインが多く、飽きている
・乗車賃が高いと感じている
そのため、彼らが求めているのは、
・地域らしさを感じられる
・地域の人々とコミュニケーションを取れる
ことだ。観光列車が飽きられないためには、車両自体の魅力だけでなく、地域との動的な連携、利用者の多様なニーズへの対策が不可欠なのだ。具体的には、
・地域の「旬」を取り入れる柔軟な仕組み
・ターゲット層ごとの体験を重視したサービス展開
・利用者の声を反映させた改善とマーケティング活動
のような「逆転策」が重要である。