スイス世界初の「レベル4自動運転バス」 、25年運行開始――なぜ日本は一歩遅れているのか?
自動運転バスが未来のモビリティとして注目されている中、日本でも茨城県の境町などで短距離運行が進んでいる。2020年から運行されているARMAは、重要な生活路線を支えており、全国で10以上の導入例がある。最新のレベル4自動運転バス「e-ATAK」は、2025年からスイスのアルボン市で運行される予定で、完全自動運転を実現する。また、日本では羽田空港で運行されるNAVYA ARMAなど、レベル4の導入が期待されている。
国内で進む実用化

日本国内ではまだ本格的な自動運転バスの運行が始まっていないが、各地で短い区間での実用化が進んでいる。
日本で初めて自動運転バスが導入されたのは茨城県西部の境町で、2020年にARMAという自動運転バスを町内の往復5kmの区間で運行している。この10人乗りの小型バスは重要な生活路線を支えており、現在も運行を続けている。長期運用に耐える貴重な実績となっている。
また、境町の事例を皮切りに、全国の自治体で自動運転バスの導入が増えてきており、北海道、神奈川県、愛知県をはじめとして10以上の導入例がある。ただし、これらの自動運転バスのほとんどはレベル2(運転支援)またはレベル3自動運転にとどまり、運行には専属ドライバーの搭乗が必要だ。
一方で、国内でもレベル4自動運転バスの運行が開始された。羽田空港に隣接する羽田イノベーションシティ施設内で運行されているこの自動運転バスは、フランス製の「NAVYA ARMA」を導入したもので、800mの短い区間をドライバーなしで自動運転できる。現状では実証実験から一歩踏み出した程度だが、レベル4自動運転が国内で解禁されたのは2023年4月のことであり、早い導入といえる。
この自動運転バスを運行するボードリーは、国内でレベル4自動運転バスの運用やデータ収集を活発に行っており、羽田空港の事例以外にも今後の展開が楽しみだ。