自動車メーカーを悩ます「SDV開発」 ついに救世主が出現? 業界初のマーケットプレイス「SDVerse」の実力とは
自動車業界初のB2Bマーケットプレイス「SDVerse」が9月30日に稼働した。これにより、自動車メーカー、サプライヤー、ソフトウェアベンダーが効率的にソフトウェアを取引できるようになり、SDV開発の新しい基準が期待されている。SDVerseは複雑な課題を解決する「救世主」として、業界全体の競争力を高める可能性を持っている。
市場を変える新潮流

2024年9月30日、自動車業界初の自動車用ソフトウエアを売買できるB2Bマーケットプレイス「SDVerse」が稼働を開始した。
SDVerseは、急速に進化するSDV(ソフトウエア定義車両)の市場ニーズに応え、自動車メーカーやサプライヤー、ソフトウエアベンダー間で効率的に車載用ソフトを取引するビジネスマッチングを提供する。
このプラットホームには、設立企業であるGM、マグナ、ウィプロの3社に加え、自動車メーカーやサプライヤー、ソフトウエアベンダーなどが参加している。
自動車業界では、電動化に向けた車両開発においてSDVへの対応が不可欠となっているが、SDV開発にともなう複雑さやソフトウエア人材不足といった課題を抱える企業が多いという指摘がある。
新たに発足したSDVerseがこうした課題を解決し、業界の救世主になれるのか、今後の展開が注目される。