秋の京都も観光公害!“手ぶらバス”運行開始も、旅行者「ガン無視」のお寒い現実 タクシー運転手は「荷物もう積めない」と苦笑い

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秋の行楽シーズンを迎えた京都市では、観光客が集中する東山地区で観光公害対策が相次いで打ち出された。これらの対策は、路線バスの車内の混雑を解消し、渋滞を緩和することを目的としている。しかし、果たしてこれらの対策が効果を発揮するのだろうか。

低調な滑り出し

京都駅烏丸口に到着したハンズフリーバス(画像:高田泰)
京都駅烏丸口に到着したハンズフリーバス(画像:高田泰)

 市内の人気観光地は連日、訪日外国人観光客が殺到している。なかでも観光客が多いのが、東山区の清水寺周辺だ。飲食店や土産物店が並ぶ二寧坂や産寧坂は、足の踏み場もない人出になることが珍しくない。京都へ到着したまま観光地へ向かい、大きなキャリーケースを引きずって歩く人も。

 清水方面行きの路線バスは混雑が常態化して市民が利用しにくい状態が続いているが、訪日客が車内に持ち込む大きなキャリーケースも混雑に拍車をかける一因だ。京都駅で客待ちするタクシー運転手(68歳)は

「3~4人の団体客でキャリーケースがタクシーに積み込めない量になったこともある」

と苦笑いする。大型のキャリーケースは大人ひとり分ほどのスペースを占める。市はこれまで荷物を置いてバスや列車に乗るよう呼び掛けてきたが、大きな効果はなかった。このため、専用バス運行に踏み切ったわけで、市観光協会と市観光MICE推進室は

「観光客が手ぶらで観光地へ向かってくれたら、混雑を緩和できるのでないか」

と狙いを語る。

 だが、まだPRが行き届いていないのか、初日の午前中にハンズフリーバスに乗車した観光客はいなかった。皮肉なことにすぐ近くの市バス乗り場では朝早くから清水方面へ向かう観光客が大挙し、乗り場から駅前の歩道まで100m近い列を作っていた。そのなかには大きなキャリーケースを引きずる訪日客も見られた。

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