「告げ口されたらヤバい」 タクシー運転手たちが思わず震え上がる公益財団法人の実態
タクシー業界の内情を知る現役ドライバーが、業界の課題や展望を赤裸々に語る。今回は、乗客からのクレームと「タクシーセンター」について。
疲れた身体で数時間の“説教”

「急ブレーキで危なかった」
「言葉遣いが悪い」
「話し掛けても知らんぷりして返事がない」
「トランクサービスをしてくれない」……
内容に軽重はあるものの、中には、そんなことまで……と思わずつぶやいてしまうようなものもある。
だがそうであったとしても、翌日、運転手と運行管理者はセンターまで出頭し、場合によっては数時間に及ぶ“説教”を受けることになる。
運転手は長時間の過酷運転でヘトヘトだし、運行管理者にしたって多忙の中、レコーダーをUSBメモリーに落とし込み、ノートパソコンを抱えて「弁明」に同行しなければならない。おまけに江東区南砂はどこの会社からも遠い場所にある。
例えば「急ブレーキで危なかった」という苦情。運転手は、意味もなく急ブレーキを掛けるわけでは決してなく、突発的な危険を回避するためにやむを得ずということは起こりうる。
「言葉遣いが悪い」という苦情。運転手にはさまざまな来歴の人がいる。東北の漁師町出身という同僚もいた。抜けきらない郷里の言葉が、東京の人には妙に聞こえることもあるかもしれない。