猛暑の際、子どもを車に乗せるときにエンジンを早めにかけるべき理由を知っていますか?
子育て世帯への警鐘

とはいえ、クルマに乗るときは急いでいることが多い。エンジンをかけておく以外に、他に何か方法があるだろうか。
前述のJAFの「真夏の車内温度」に関するユーザーテストでは、サンシェードを使った車両や窓を開けて風通しをよくした車両でも車内温度の変化について実験されていた。しかし、いずれも温度制御効果が低く、車内温度の上昇を防げないという結果だった。このため、駐車時に何らかの工夫をしても、真夏の車内温度を大幅に下げるのは難しいと考えられる。
筆者も以前、チャイルドシートにタオルをかけて温度の上昇を防ごうとしたことがあるが、真夏には期待したほどの効果が得られなかった。ただ、チャイルドシート用の日よけカバーなど、しっかりした商品を使えば、ある程度の対策にはなるかもしれない。
ちなみに、夏の暑い日に知人の小学生の子どもをクルマに乗せたとき、シートベルトを自分でつけるよう促したが、その子が「なんかピリピリする」といったことがある。近くに行って確認すると、高温のままのシートベルトの金具部分が足に当たっていた。今なら乗せる前に熱さを確認するが、そのときは知識が不足していたためそれをしていなかった。
このように、車内で子どもがやけどをする可能性があることは、一般的にはあまり知られていない。このとき、知人の子どもがやけどすることはなかったが、今思うとゾッとする体験だ。
国土交通省のウェブサイト「自動車安全総合情報のチャイルドシート」のページには、「取付け時の注意点」があり、「着座時のやけどに注意する」という項目もある。炎天下で駐車しているときには、各部に触れてやけどしないことを確認してから使用するよう書かれている。しかし、この注意点が子育て世帯にしっかり周知されているのかは疑問だ。
これからも温暖化の影響で、気温の高い日が多くなるかもしれない。チャイルドシートやクルマを購入する際には、車内温度だけでなく、子どもがやけどをしてしまう恐れのあるものにも細心の注意を払うことが、親としての務めではないだろうか。