猛暑の際、子どもを車に乗せるときにエンジンを早めにかけるべき理由を知っていますか?
地球温暖化の影響で、2011年から2020年の間に世界の平均気温が1.09度上昇した。日本では、熱中症で緊急搬送される人が数万人に達し、死亡者数も高い水準を維持している。特に子育て中の家庭では外出が避けられず、車内温度が急激に上昇することに注意が必要だ。チャイルドシートが高温になるのを防ぐための対策は、非常に重要だ。
送迎バスも1時間で40度超

日本自動車連盟(JAF)ではさまざまなユーザーテストが行われており、2012年8月に「真夏の車内温度」についてのテストが実施された。天候は晴れで、気温は35度だった。
その結果、窓を閉め切った黒色の車両では、エアコンを停止してからわずか15分で「熱中症指数」が危険レベルに達し、車内温度はエンジン停止後30分で約45度に達した。その後も温度は上昇を続け、3時間後には55度を超えたという。
また、2023年8月にも「真夏の温度?車両の大きさによって差はあるのか」というユーザーテストが行われた。このテストでは送迎用バスとミニバンが使用され、車内温度はどちらも1時間後に40度を超え、3時間後には48度まで上昇した。
さらに、赤外線サーモグラフィーを用いた送迎用バスの室内温度の測定結果もあり、外気温が37.7度のとき、車内温度は48.0度だった。このときの内装部分の温度は次のとおりだった。
・ダッシュボード:57.8度
・座席の手すり:53.8度
・座席の背もたれ:47.7度
これらの結果から、チャイルドシートのシート部分やベルトの金具も同様の高温になっていると考えられる。
この高温を回避するためには、早めにエンジンをかけて車内温度を下げておくことが重要だ。こうすることで、車内やチャイルドシートの温度を下げ、子どもがやけどをするのを未然に防ぐことができる。