ベトナム「バンブー航空」はなぜ急失速したのか? 無謀過ぎた国際展開、元JALの取締役解任3か月という黒歴史も

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バンブー・エアウェイズの急速な縮小は、急激な拡大や長距離国際線進出が経営を圧迫したこと、さらにFLCグループ会長の逮捕が財政に打撃を与えたことが原因だ。ハイブリッドエアライン戦略も競争で不利となり、現在は国内線中心の運航に転換しているが、再建はまだ進行中だ。

問題点2:ハイブリッドエアラインの限界

 バンブー・エアウェイズは新興航空会社であるが、LCCではなく、一部に大手航空会社(フルサービスの航空会社ともいう)のサービス内容を取り入れて運営していた。具体的には、国際線では座席指定は有償だったが、手預け荷物や機内食は無料で提供していた。

 このような航空会社は、LCCとフルサービスの航空会社のいいとこ取りを目指すため「ハイブリッドエアライン」と呼ばれ、近年世界中に増えている。しかし、この戦略は同時にLCCでありながら高コストになり、サービスが中途半端になる問題にも直面しやすい。

 結果として、バンブー・エアウェイズはサービス面ではフラッグキャリアのベトナム航空に、コストや運賃の安さではLCCのベトジェットエアに埋没してしまい、経営悪化を招いたことは否定できない。

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