犬猿の仲だった「東名」「中央道」が、すっかり仲良しになった根本理由
東名と中央道は、東京を起点に約6km離れた位置から始まり、互いに深い関係を築いてきた。戦後の高速道路建設において対立から妥協し、2000年代以降は新たな路線が誕生し、アクセスが向上。東京外環道や三遠南信道路の開通でさらなる関係強化が期待される。
新路線で変わる高速道路網

東名と中央道の今後の関係性が気になるところだが、今後はさらに深まると予想される。その理由として、全国の高速道路建設予定路線に東名と中央道を直接結ぶふたつの路線が含まれていることが挙げられる。
まず、お互いの起点付近である東京外環自動車道(外環道)がここ数年内に開通予定だ。工事が難航しており、具体的な開通時期は未定だが、外環道が開通すれば東名と中央道の行き来がさらにしやすくなる。
また、静岡県と長野県を結ぶ三遠南信道路が徐々に部分開通しており、将来的には全線が開通して東名と中央道が直接結ばれる予定だ。この路線が全線開通すれば、東名と中央道のネットワークがさらに向上することが期待される。
これまでさまざまな歴史を歩んできた東名と中央道だが、今後は明るい未来が待っていることは間違いない。そして、それは日本全体の高速道路の未来にもつながる話だ。