濃縮シャンプーって何? 近年「洗車用品」が爆速進化している根本理由
洗車用品は進化を続け、年平均成長率3.60%で拡大し、2030年には世界で646億円に達すると予測されている。環境への配慮や消費者ニーズの多様化が求められ、サブスクリプション化やデジタル技術の導入も進行中。洗車意識が高まるなか、今後も便利で効果的な製品が期待される。
洗車業界に見られる新たな動き
近年、洗車用品の進化が著しい。かつて洗車は手間と時間がかかる作業とされていたが、今ではその手間を大幅に減らし、効果的な結果を得られる製品が数多く登場している。
例えば、「濃縮シャンプー」は少量で強力な洗浄力を発揮し、節約と効率を両立させている。これにより、水とシャンプーの使用量を抑えつつ、しっかりと汚れを落とすことができる。
次に、「マイクロファイバークロス」は高い吸水性と優れた拭き取り能力を持ち、車のボディに優しく、傷をつける心配も少ない。また、繰り返し洗って使えるため、環境にも配慮されている。
洗車用品の進化だけでなく、手洗い洗車サービスも進化を遂げている。高圧洗浄機や専用洗剤を使ったプロの丁寧な洗車により、細部まできれいに仕上げることが可能となった。
カーコーティングや手洗い洗車を専門に行う「KeePer LABO」を運営する業界大手の「キーパー技研」(愛知県大府市)のウェブサイトによれば、
「かつては車を頻繁に買い換え、新車に乗っていることがステータスでしたが、今では、たとえ年数がたった車でも、それを大切にキレイに乗り続けていることが一つのライフスタイルの表現になってきております」
とのこと。
同社は、車を長期間きれいに保つためのコーティング技術を提供し、人気を集めている。その証拠として、2023年6月期の決算では売上高170.4億円を記録し、前年同期比で増収を達成している。
では、なぜ洗車用品や洗車業界にこのような進化の波が押し寄せているのか、その背景を考察してみたい。