北陸新幹線・大阪延伸で「交野市」の地下水がピンチ? トンネル工事で守れるか市民の水源、市から「鉄道・運輸機構は耳を傾けて」の悲痛声

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北陸新幹線の大阪までの延伸にともない、大阪府交野市は、工事を担当する鉄道建設・運輸施設整備支援機構に地下水調査を要請した。市の水道水の8割を占める地下水が枯渇する恐れがあるためだ。

交野市「市民の命の水を守りたい」

大阪府交野市(画像:OpenStreetMap)
大阪府交野市(画像:OpenStreetMap)

 交野市は鉄道・運輸機構が環境影響評価方法書を公表したのを受け、2020年に地下水への影響調査や適切な対策を求めている。しかし、国土交通省は2023年、大阪府内で地下水調査をしない方針を示した。

 その後、鉄道・運輸機構からは地下水とは別の地質調査の候補地提供を求める依頼があったものの、地下水調査に関する連絡がないまま。交野市が2024年5月に鉄道・運輸機構からあらためて状況を聞いたところ、地下水調査の予定がなく、地下水への影響を軽減できるとされるシールド工法も

「費用の問題などから採用しない」

との回答が返ってきた。

 これを受け、交野市は地質調査の候補地提供を拒否する一方、7月に大阪市北区で開催された大阪府などが主催の北陸新幹線早期全線開業実現大阪大会で交野市の事情を説明したいと大阪府に申し入れた。しかし、大阪府から断られたため、大会出席を見送ったという。この点について、大阪府鉄道推進課は

「時間の制約があり、出席者の意見表明の場を設けていないことを伝えたが、申し入れを断ったという認識はなかった」

と説明した。交野市の広報窓口である情報マーケティング課は

「交野市は北陸新幹線大阪延伸に賛成でも反対でもない。市民の命の水である地下水を守りたいだけ。鉄道・運輸機構は耳を傾けてほしい」

と訴えている。

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