災害対応で「キャンピングカー」大活躍! 意外と知らない「移動宿泊所」「電源設備」としての可能性、その裏には課題も【リレー連載】やるぜ、能登復興。(6)

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能登半島地震では、宿泊施設の不足解消のため、全国各地からキャンピングカーが派遣され、自治体職員やボランティアの拠点として活用されている。しかし、操作が難しいことから故障も発生しており、マニュアルの作成やメンテナンス要員の派遣などの対策が進められている。

「移動宿泊所」としてのキャンピングカー

能登半島地震(画像:写真AC)
能登半島地震(画像:写真AC)

 災害時にキャンピングカーが有効である理由はいくつかあるが、最も重要なのは、キャンピングカーが

「移動可能な宿泊所」

であるということだ。道路さえつながっていれば、自力で被災地まで移動できるため、宿泊所を必要とする人々にすぐに駆けつけることができる。災害地で自治体職員やボランティアが活動する場合、基本的に現地に宿泊することはできないため、バスなどで長距離を移動しなければならないが、キャンピングカーを現地に止めておけば、移動の手間や疲労を軽減できる。

 また、キャンピングカーには、ベースとなる車種によって小型から大型までさまざまなサイズがあるが、標準サイズのキャンピングカーであれば、3~4人が宿泊できる十分なスペースがある。30台あれば、100人近くの宿泊が可能であり、キャンピングカーを集めることでボランティア活動の拠点としても活用できる。もうひとつの大きな利点は、

「大容量の電源設備を利用できる」

ことであり、電力インフラが失われた被災地では貴重な電源源となる。

 最近では、取り外し可能な大容量の充電式電池を複数搭載し、キャンピングカー内で電力を供給できる「ポータブル電源」と呼ばれるシステムが搭載されており、被災地ではスマートフォンなどの通信機器の充電や調理器具の使用などに活用できる。また、エンジンによる発電に加え、屋根に設置されたソーラーパネルで充電することも可能なため、燃料を極力節約しなければならない被災地では強力な武器となる。

 さらに、電源設備が充実していることから、最近のキャンピングカーは車内で冷暖房を使用できる。これは、真冬の被災地では非常に重宝された。これから夏に向けて暑くなっていくので、宿泊だけでなく休憩場所としてもキャンピングカーの活用方法が広がっていきそうだ。

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