被災地支援の遅れは「ヘリ」「自衛隊」の能力不足ではない! ネットには「ヘリ降りられない」という謎投稿も 震災3週間で考える
能登半島地震では、政府の初動対応の遅さが指摘された。そうした批判に対抗するためか、ネットでは「被災地にはヘリコプターなど降りられない」などという奇妙な意見も出ている。
ネット上の“謎投稿”

元日の夕方に能登半島沖で発生した大地震は、能登半島の北部、奥能登と呼ばれる地域を直撃し、多くの孤立集落が発生した。輪島市や珠洲市では多くの家屋が倒壊、輪島市では観光の名所として知られた朝市で大火災が発生し、およそ200棟が焼失、現在も現場の捜索が続いている。
県の中心部である金沢地方から遮断された奥能登での災害に対して、ヘリコプターの機動力による救助や支援が必要になることは、当然予想できたことである。しかし、孤立した地区の被災者に対する救助や支援は、遅々として進まなかった。
新聞によると、1月4日の時点で救助要請の20~30件が未対応と報道され、自衛隊の派遣規模が小さかったことの対比で、政府による初動の遅さが指摘された。そうした批判を打ち消したいためだろうが、
「被災地にはヘリコプターなど降りられない」
などと妙なことをいう人たちが現れた。
・中学校のグラウンドに起きた地割れのニュース写真
・避難所になった小学校に避難者の自動車が多数とまっている写真
を出して、こんなところにヘリコプターが降ろせるわけがない、というのである。
しかし、それらの写真は状況の一部分を切り取っただけのものだった。地割れを起こした運動場の空いている場所に自衛隊の大型ヘリコプターは着陸していたし、避難所になった小学校も、近くの運動公園が離着陸場に指定されており、そこにヘリコプターは降りていたのである。