ロンドンの人気「交通アプリ」の気になる収益モデル、定期券が割安で買えるってホント?
収益モデルはどうなっているの?

この無料で使えるアプリには、広告が掲載されていないのも人気につながっているように感じたが、どのようなビジネスモデルなのだろうか。世界中の主要都市をカバーする計画にも資金が必要だ。
まず、検索の有料版。月額2.99ポンド(年額割引あり)の「クラブ」(フィーチャー・サブスクリプション)機能だ。
無料版でも十分使いやすいのだが、料金の安さ、乗り換えの少なさ、一番早く到着するなどが分かるようになっている。音声案内機能もついている。
次に、ロンドンの大部分の公共交通機関が乗り放題となる定期券、『パス』(モビリティ・サブスクリプション)がある。いつでも停止、キャンセルできるこの定期券は最低4週間の利用が必須だが、ロンドン交通局の公式の定期券より安いのがウリだ。
ロンドンの地下鉄・電車の料金はゾーン制で、中心部から外に向けてゾーンが1、2といったように定められている。
たとえばゾーン1・2間において地下鉄、バス、電車が乗り放題の定期券は、公式では1週間38.4ポンドのところ、このパスなら33ポンドになる。
しかも、シティマッパーは割引なしの正規料金をロンドン交通局に支払っているという。どうなっているのか。
ロンドン交通局に支払うのは、定期券としてではなく、1回ごとの料金になる。1日の支払い上限料金が決まっているのだが、先ほどの区間では7.7ポンドなので、週5日上限まで使う人の分はシティマッパーには損失となる。
しかし地下鉄のみなら例えば1日に5.8ポンドしか掛けない日があり週末は利用しない時もあるといった人もいて、そういった差額に賭けているのではと考えられている(2019年10月31日付、『LONDONIST』)。目玉商品として集客するロスリーダー方式(2019年3月1日付、『Forbes』)とも言われている。
またシティマッパーのパスには同じ区間で40ポンドのコースもあり、そこでは自転車、クラブ機能、タクシー・電気自転車・eスクーターなどの10ポンド分のクレジットなどを含んでいて、そういった業者との契約上の交渉もあるようだ。