ロンドンの人気「交通アプリ」の気になる収益モデル、定期券が割安で買えるってホント?

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日本で人気の交通・経路検索アプリと言えばGoogleマップやYahoo!乗換案内が真っ先に上がるが、英ロンドンでは圧倒的に「シティマッパー(Citymapper)」が人気だ。多岐にわたる移動の選択肢に加えて、公式に買うより安く「定期券」を入手することもできるという。

電車バスは当たり前、カーシェアやeスクーターも

シティマッパーのスクリーンショット。自転車、eスクーター、タクシーなどさまざまな交通手段が一覧できる(画像:鳴海汐)
シティマッパーのスクリーンショット。自転車、eスクーター、タクシーなどさまざまな交通手段が一覧できる(画像:鳴海汐)

 筆者が見てみたところ、シティマッパーはホームに到着してから駅を出るまでの所要時間も掲載されていて、そういった差なのかと考えられる。

「交通機関の遅れやキャンセルの反映は、グーグルマップではされないときも、シティマッパーではきちんとされている」

 筆者も、グーグルマップで経路検索してバスのキャンセルに気づかないでずっと待っていたところ、シティマッパーを調べた他の人に教えられた経験がある。いまは改善されていたとしても、そういった経験は長く残るものだ。

「アップデートされたタイムテーブルをくれるのがすごく便利」

「電車を利用する場合、目的の駅まで行く電車が複数のプラットホームにまたがっているので、どこが一番速いのか知りたいときによく使う」

 乗換に便利な車両の位置や出口も掲載されている。

 徒歩の経路表示で感心したのが、セーフモードだ。人目の多い大きめの道路を使うものが選べ、その進捗状況を人と共有できる。

 またネットでも、自転車のルートがかなり良いという意見を見つけた。実際に人が利用したルートで鍛(きた)えられたアルゴリズムを利用しているのも納得できるルート選びにつながっているのだろう。通れないところにナビされるようなことがほとんどないのだそうだ。