ロンドンの人気「交通アプリ」の気になる収益モデル、定期券が割安で買えるってホント?
日本で人気の交通・経路検索アプリと言えばGoogleマップやYahoo!乗換案内が真っ先に上がるが、英ロンドンでは圧倒的に「シティマッパー(Citymapper)」が人気だ。多岐にわたる移動の選択肢に加えて、公式に買うより安く「定期券」を入手することもできるという。
株式投資型クラファン、670%を達成
実際、アフィリエイト(他のプライベートトランスポートアプリをプロモーション)は公式ホームページにも記載されている。
さらにルートや交通のデータ(個々のユーザーデータではなく)技術をライセンス供与することもビジネスとしている。
パンデミックでシティマッパーの都市を横断する旅客の数は最大95%急落するなかで、2021年5月はクラウドファンディングでの資金集めも話題を呼んだ。
設立以来ベンチャーキャピタルで資金を調達してきた同社は、イギリスの株式投資型クラウドファンディング事業者最大手であるクラウドキューブで新しいクラウドファンディングキャンペーンを行った。
リスクについてはしっかりくぎを刺していたものの、当初目標の100万ポンドを数時間で超え、9000人の個人投資家から670万ポンドを獲得。クラウドキューブ史上最速の資金調達となった。
なかなか安定した収益がないことに悩まされているが、持続可能なビジネスモデルを見つけるまでは継続的な投資が必要と考えられている(2021年6月11日付、『CITYA.M.))。