新車が全然買えないからといって、ディーラーの「抽選販売」はアリなのか? 「お得意様が買えない」と嘆く営業マンの声
現在、一部の車両は購入できるユーザーを限定する「抽選販売方式」で販売されている。販売の最前線に立つディーラーは、このことをどう感じているのだろうか。
顧客第一の苦悩

改めて、元同僚に現場の感想を聞いてみると、やはり顧客第一で仕事をしている営業マンからすると、心苦しい部分があるそうだ。
特に、長年付き合いのある顧客ではなく、新規の顧客にクルマがわたるときはいたたまれないそうだ。営業マンからすれば、新しいクルマを売ったという事実は変わらないが、心情的な問題があるのだろう。
本来、メーカーが生産能力と供給力を高めて、すべての購入希望者にクルマが行き渡るようにすればいいのだが、原材料や工場ラインの確保も難しい。これは“邪推”だが、メーカーが
「あえて生産台数を制限」
して希少感を演出すれば、ある意味マーケティング効果はあると思う。
いずれにせよ、顧客を相手にするディーラーもその対応に苦慮しているのは事実である。長い付き合いのある大切な顧客から、営業マンが誓約書や所有権留保を取るのは
「愚の骨頂」
であることは明白だ。顧客の属性に応じて対応することは差別だとのクレームにつながりかねないため、仕方のないことなのかもしれないが、何とか是正されることを期待したい。