テレビ・ラジオでおなじみ 「交通管制センター」って何をするところ? なぜ全国75都市にもあるのでしょうか

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テレビやラジオでおなじみの交通管制センターは、全国75の主要都市にある。収集したデータをもとに道路を管理・規制し、広く交通情報を提供している。

次世代交通システムへの展望

交通公害低減システム(EPMS)のイメージ画像(画像:警視庁)
交通公害低減システム(EPMS)のイメージ画像(画像:警視庁)

 交通管制システムの四つめの効果は「省エネルギーと環境保護」である。

 発展する都市交通の永遠の課題に思える点だが、システムはこうした点でもメリットがある。これまで交通渋滞は環境に大きな悪影響を及ぼしてきた。システムの運用で交通渋滞を緩和させることで渋滞発生による悪影響を減少させ、クルマの燃費向上にも一役買っている。

 実は、交通管制システムには環境に配慮するための

「交通公害低減システム(EPMS)」

も組み込まれている。EPMSは、大気汚染物質や騒音などの交通公害を低減し、地域の環境を保護するためのシステムとなる。自動車の排ガス濃度や騒音レベルなどの環境情報を収集して交通情報板や光ビーコンなどで車両の迂回、流入制御を行うことができるのだ。

 さらに、交通管制システムは次世代を見据えている。情報収集のための機器を設置していないエリアもカバーできるプローブ情報(走行中の車両から収集した位置、速度、通過時間などの走行軌跡情報)の活用や、発展が著しい人工知能(AI)をシステムに融合させる研究などが進められている。

 また、自動運転も無視することはできない。自動運転を行うクルマは、各種センサーで情報を収集し走行している。そのため、天候状況などで信号を認識できない場合などに備え、信号情報を無線で送信するようなシステムが必要になってくるだろう。

 技術的なハードルもあり、今すぐに実現するわけではないと思うが、次世代システムはまさに未来予想図だ。将来、主要75都市に存在する交通管制センターは消滅し、高度に発達したAIが日本中の道路網を制御するSFのような時代が来るのかもしれない。

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