クルマ愛ゆえの辛口? 自動車評論家「徳大寺有恒」没後もうすぐ10年、モータージャーナリストの私が今でも尊敬し続けるワケ

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自動車評論家の徳大寺有恒氏が2014年に亡くなってからもうすぐ10年近くがたつ。彼の評論家としての功績を改めて振り返ってみたい。

評論家のスタンスと評価基準

NAVI CARS 2014年3月号(画像:エフテンブック)
NAVI CARS 2014年3月号(画像:エフテンブック)

 筆者がこうしたスタンスに至った背景には、間違いなく学生の頃に読んだ徳大寺氏の文章があった。

 評論家なら原稿のスタンスは好き嫌いで何の問題もない。ただし、そこには

・公正さ
・明確な評価基準

がなければいけない。その上で、書き手の人となりが明らかになっていればいうことはないだろう。

 最後に、徳大寺氏はその生涯の間に数え切れない程のクルマを自身で購入し所有していたという。人づてに耳にした話では、

「収入の大半」

はそれに注ぎ込んでいたとも。クルマではもうけることなく“損”ばかりしていた。これもまた筆者が氏を尊敬するエピソードのひとつである。

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