EVを拒絶する人たちが知らない「充電スタンド」の経済的効果! 持続可能な都市に向けて皆で頑張ろう

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EVを簡単に充電できる環境を整えることが求められている。しかし、充電スタンドの数はまだ不足している。本稿では、さまざまな角度からその増加策を検証する。

充電スタンド設置の障壁

充電スタンド(画像:写真AC)
充電スタンド(画像:写真AC)

 例えば、駐車場を備えた商業施設の場合、充電器を導入することで、EVユーザーのニーズに応えることができる。現状、EVの充電には10%程度の充電でも30分ほどの時間を要するため、その間、ドライバーは施設内で買い物や食事、休憩などを楽しむことが予想される。

 つまり、充電サービスの提供は、来客の滞在時間を30分程度

「延長させる効果」

がある。これは商業施設にとって間接的な集客につながるわけだ。今後のEV普及を見据えたとき、こうした取り組みは、施設の競争力を高める差別化要因にもなり得る。充電スタンドの整備を進めるには、こうしたメリットを示して、協力を求めていくことが重要である。

 それでもなお、充電スタンドの設置には課題がある。特に

・初期費用
・維持費用

は、大きな障壁だ。例えば、急速充電器を1基設置する場合、次のような費用が必要とされる。

●初期費用
・充電器本体:76万円~640万円(最多価格帯200万円~250万円)
・設置工事等:250万円~1000万円

●維持費用
・電気料金:40万円~100万円(月100~200回利用)
・保守保険等:30万円程度

充電器の設置費用については、国や自治体、民間企業の支援制度を活用することで、負担を大幅に軽減できる。

 例えば、現在、国では令和5年度補正予算で「クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てんインフラ等導入促進補助金」を設けている。これに加え、自治体独自の補助金や、民間企業が実施する導入支援金などを併用することで、設置費用の半分から全額をカバーできるケースもある。

 こうした支援制度を積極的に活用し、初期投資の障壁を下げることが、充電スタンドのさらなる普及につながると期待される。

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