本年度の運行は不可能か 東京BRTを包囲する「専用レーン有無」という現実的困難

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湾岸エリアと都心を結ぶバス高速輸送システム「東京BRT」の計画に遅れが生じている。プレ2次運行が未定のままで、2022年度中の本格運行も困難になりそうだ。

「プレ2次運行」未実施の理由

東京BRT(画像:写真AC)
東京BRT(画像:写真AC)

 東京都心と湾岸エリアを結ぶバス高速輸送システム「東京BRT」の計画に遅れが生じている。2021年の東京五輪後に実施予定だったプレ2次運行は現在も実施されておらず、開始も未定のままだ。湾岸エリアの新たな交通網として導入された東京BRTだが、事業の継続には課題が多い。

『東京新聞』2022年2月5日付朝刊によると、未定のままになっている理由は、

「停留所の整備などを巡り関係者との調整に時間がかかったことに加え、今年1月に実施した停留所整備などの工事入札に応じる業者がいなかったため」

としている。

 延期時点で2022年5月頃と見られていたプレ2次運行の開始は、さらに遅れることになる。東京都がこれまでアナウンスしてきた2022年度中の本格運行も困難になりそうだ。

 湾岸エリアの人口増に対応するため、東京都が東京BRTの整備を進めたのは2015年だった。当初の運行開始は東京五輪開催前の2019年を予定していたが、築地市場の移転の遅れにより、玉付き的に環状二号線の開通が遅れたことで計画は変更。その後、コロナ禍の影響による延期もあり、2020年10月からプレ1次運行を開始している。

 現在の運行ルートは晴海BRTターミナルから、勝どき・新橋を経て虎ノ門ヒルズを巡っている。プレ2次運行は「改めて検討する」とのことだが、予定では東京テレポートから国際展示場・豊洲市場前などを経由して虎ノ門ヒルズを結ぶルートや、豊洲市場前から豊洲駅・晴海などを経由して虎ノ門ヒルズを結ぶルートになるとされていた。

 本格運行ではこれに加えて、東京五輪選手村の跡地を利用した新マンションエリア「晴海フラッグ」を循環し、新橋と結ぶルートを設定。さらに、東京テレポートなどからの延伸も検討していた。