横浜みなとみらいで大注目も「都市型ロープウエー」計画が遅々として進まない理由

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新たな交通手段として注目されるロープウエー。2021年には、横浜で日本初の都市型ロープウエーも開業したが、全国的な導入は進んでいない。いったいなぜなのか?

横浜に2021年開業した都市型ロープウエー

YOKOHAMA AIR CABIN(画像:写真AC)
YOKOHAMA AIR CABIN(画像:写真AC)

 ロープウエーといえば、一般的に遊園地や観光地にあると想像しがちだが、近年、都市の新たな交通手段としても注目されている。

 2021年4月、横浜みなとみらいに日本初の都市型ロープウエー「YOKOHAMA AIR CABIN(ヨコハマエアキャビン)」が開業した。このロープウエーは汽車道に沿って、桜木町駅から運河パーク駅まで総延長635mを片道約5分で結んでいる。

 東京五輪に向けて2017年、横浜臨海部の新たな交通手段として、市内企業の出資する新会社によって提案された。その後、2019年に計画が決定。当初は2020年夏の開業を予定していたが、資材調達などの問題により2021年4月の開業となった。

 コロナ禍にもかかわらず、開業当日には60人あまりの行列ができた。その後も横浜の新名所として人気を集めている。なお運営元は、よこはまコスモワールドを手掛ける泉陽興業(大阪府大阪市)だ。

 こうして誕生したYOKOHAMA AIR CABINだが、本来の都市型ロープウエーとは少し趣が異なる。ゴンドラの定員は8人と少なく、運賃も大人片道1000円、往復1800円と高額。都市の新たな交通手段というより、実態は観光客向けの新たなアトラクションといっていいだろう。日本には1951(昭和26)年から1953年まで、渋谷駅前~東急百貨店東横店の間に「ひばり号」が運行していたが、これもアトラクション色が強かった。