念願のEV購入! 女性が男性より「航続距離」を気にする、身もフタもない理由とは

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米国では、EV購入者の67%が男性で、女性は33%にすぎなかった。次の車としてEVを検討している人を対象にした調査でも、男性が71%、女性が34%だった。なぜEV市場にジェンダーギャップがあるのか。

EV市場のジェンダーギャップ

EV(画像:写真AC)
EV(画像:写真AC)

 2023年の上半期、米国において、電気自動車(EV)の購入者の67%が男性で、女性はわずか33%だった(2023年9月27日付、米サイト『エドマンズ(Edmunds)』)。

 実際のオーナーではなく、次の車にEVを検討している人々の調査でも、

・男性:71%
・女性:34%

となった。自動車全体の購入者が

・男性:59%
・女性:41%

だったことと比べても差がある。米国では運転免許の構成比では“女性が多い”ので、本来ならば女性の購入者の方が多くなってもおかしくない。それを考慮に入れると、さらに違和感を覚えることだろう。

 しかしこれは米国だけで起こっているのでない。英国と欧州の2065人のEVオーナーを調査した際 、女性は10人にひとり(11%)のみであった(2023年7月15日付、英サイト『ディスイズマネー(This is Money)』)。

 6.3%が性別を回答せず、0.3%が「その他」を選択したことを考慮に入れても、男性のEVオーナーは

「82.4%」

になる。なぜEV市場においてジェンダーギャップ(男女間に存在する不平等や差異。主に社会的・経済的領域で見られるものを指す)が起きているのか、専門家たちの発言をまとめてみよう。

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