「ファミリーカー」はもはや死語? 都市部の30~40代ファミリー層“約5割”がクルマを所有していないという現実
自動車メーカーは子育て世代をターゲットに「ファミリーカー」を市場に投入している。しかし、地方ではクルマは必需品かもしれないが、公共交通機関が発達している都市部では所有するハードルは高い。
居住地で異なる免許取得率

ソニー損害保険(東京都大田区)が2024年1月に発表した「2024 20歳のカーライフ意識調査」によると、2003(平成15)年4月2日~2004年4月1日生まれの男女500人のうち、運転免許証を所有しているのは
・男性:56.6%
・女性:55.8%
だった。
都市部と地方の居住地を比較すると、次のような違いが見られた(北海道札幌市、東京23区、神奈川県横浜市、愛知県名古屋市、京都府京都市、大阪府大阪市、兵庫県神戸市、福岡県福岡市を「都市部」、それ以外を「地方」と定義)。
・都市部男性:50.5%
・都市部女性:34.6%
・地方男性:58.2%
・地方女性:61.8%
居住地による差は、
・男性:7.7%
・女性:27.2%
であった。都市部に住む女性の運転免許取得率の低さは今に始まったことではなく、2010年には30.9%で、10年以上低い水準で推移している。
運転免許証の所持自体はこれまで大きく変わっていないにもかかわらず、購入意欲を妨げているのはやはり価格である。クルマの価格を振り返ってみると、2000年に発売された軽自動車は新車価格が100万円を切るものもあった。
いまや軽自動車の新車が100万円で買えるなど夢のまた夢である。20年近く賃金が上がらないなか、「クルマを買いたい」という前向きな気持ちにはなかなかなれない。