「ママチャリもっと取り締まれ」「子ども乗せるな」“青切符”導入でさらに高まる声、でも危険な路側帯を走らせていいのか?
自転車違反の罰則が自動車違反よりも緩かった背景には、日本独自の自転車文化がある。日本の自転車文化の象徴は、安価なシティサイクル、いわゆる「ママチャリ」である。
ママチャリ歩道走行への批判

日本の道路事情に最適化されたママチャリは、日常生活の利便性を高めた。その一方で本来、路側帯を通行するものであった自転車は、歩道を走行するのが当たり前という常識も生まれた。
日本の道路事情に最適化されたママチャリは、日常生活の利便性を高めた。同時に、本来車道側を走るものであった自転車が、歩道を走れるようになった。
これまで自転車専用レーンが整備されず、自転車がどこを走るべきかが曖昧なままだったのは、ママチャリが歩道を走ることに最適化されてきたため、問題意識が生まれなかったこともあるだろう。
今回の法改正に対するSNSの反応を見ても、ママチャリの歩道走行に対する批判的な意見が多い。その一部を紹介する。
・ママチャリの爆走を何とかしてほしい。
・子どもを乗せてママチャリに乗るなんて非常識だ
・ママチャリをじゃんじゃん取り締まってほしい
では、法改正を機に、ママチャリの取り締まりに力を入れ、歩道ではなく路側帯や自転車専用レーンを走るように促すべきなのだろうか。
これは逆に事故のリスクを高めることになる。多くの道路には整備された自転車専用レーンがない。あったとしても、路側帯の一部にマークや色分けがされているだけであることが多い。
子どもを乗せたママチャリに、自動車が走っている自転車専用レーンを走ることを要求することは、自転車の運転者だけでなく、自動車の運転者にとっても事故のリスクを高めることになる。
つまり、青切符に求められているのは、積極的な取り締まりよりも、法改正にともなう啓発活動の強化なのである。