「技術軽視」「利益優先」 エミレーツ航空社長がボーイングに重大警告を発した理由

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エミレーツ航空のティム・クラーク社長は、『フィナンシャル・タイムズ』のインタビューでボーイングに警告を発した。いったいなぜか。

トラブル続発に重大な懸念表明

エミレーツ航空(画像:アルファ350)
エミレーツ航空(画像:アルファ350)

 2月上旬、アラブ首長国連邦のドバイを本拠とするエミレーツ航空のティム・クラーク社長が、英国の経済誌である『フィナンシャル・タイムズ』のインタビューにてボーイングに警告を発した。

 相次いで発生したボーイング機のトラブルに対してであるが、

「技術軽視や利益優先の経営により、管理不全、ガバナンス不全に陥っている」

と非難している。

 エミレーツ航空といえば、2023年11月に行われたドバイ航空ショーで、ボーイングのB777X95機(約520億ドル)の購入を発表したところだ。過去契約分を加えると、エミレーツ航空は200機を超えるボーイング機を注文済みであり、乗員乗客の安全や今後の経営を考えると、ボーイングに任せきりにはできないとの判断が働いたのだろう。

 なお、ティム・クラーク社長はインタビューのなかで

「エミレーツ航空は、独自にエンジニアをボーイングに派遣してチェックする」

と表明している。製造会社の安全管理体制が信用できないため、顧客が直接確認に出向くこと自体、ボーイングの信頼が揺らいでいるどころか、地に落ちたといっても過言ではないかもしれない。

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