航空自衛隊が封印した岐阜基地「PFAS汚染」 県も“汚染マップ”公表封じ、防衛省“土壌調査”削除要求の現実

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岐阜県南部に位置する各務原市の飲料水から、発がん性が指摘されている有機フッ素化合物PFOSとPFOAが高濃度で検出された。汚染はどこまで広がっているのか。

封じられた汚染情報

濃度等高線図(画像:諸永裕司)
濃度等高線図(画像:諸永裕司)

 検査結果が発表される前日の9月27日、岐阜基地で渉外を担当する基地対策専門官は、市環境室長にこんなメールを送っていた。

<濃度等高線の地図については、公表を見送るという話をお聞きしました>

市は水質調査の結果を濃度ごとの等高線で示した地図にまとめていた。

・30~50ng
・51~100ng
・101~150ng
・151ng以上

の4段階に分け、濃度分布から基地が汚染源だとうかがわせるものだ。公表されると基地に疑惑の目が向けられるためか、基地側は神経を尖らせていた。このため、

<三井水源から500m以内の井戸の調査に関し、地図上に濃度を記載した地図を作成される予定はありますでしょうか。また、あればいただくことはできないでしょうか>

などと、見せてもらえないかと再三、市側に求めていたものだった。

 だが、基地対策官のメールにあるように、濃度等高線図は最終的には公表を見送られることになった。その背景について、関係者はこう打ち明ける。

「地図はすでに作成されていたのですが、岐阜県知事から各務原市長に、公開しないよう求める連絡が入ったため、公表できなくなったのです」

 各務原市に地図を公開しないよう求めたのかについて、岐阜県は

「その後も追加調査の予定があり、調査完了後にすべてのデータを整理して対応してはどうかと意見を伝えた」

と回答した。いずれにしても、各務原市が作成した濃度等高線図はお蔵入りとなった。

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